YGエンターテインメントの“事業再編”内幕

主な再編策

分野具体的施策
俳優マネジメント・2009年開始の俳優部門を2025年中に全面終了。契約満了をもって俳優は順次離脱予定 。
Studio Flex売却・「Mr. Queen」「Dr. Brain」などを手掛ける制作子会社Studio Flexの株式を2025年5月に売却見込み 。
ダンス/研修部門・2024年8月にダンスアカデミーYGXをグローバル・トレーニング・センターへ統合。
制作体制強化・社内プロデューサー数を約10名から約50名へ拡大し、内製化推進。
アーティスト支援・Blackpink専用タスクフォース設立、BabyMonster・TREASUREの世界ツアー組織化

再編の狙いと狙い先

  1. コアコンピテンシーの強化
    • 音楽IP(既存メガIP+新規IP開発)の“質と量”を両輪で拡大し、市場変動に強いポートフォリオを構築。
  2. 収益構造の正常化
    • 低収益部門の切り離しで固定費を圧縮。グローバルツアーや音源・グッズ売上など、収益率の高い音楽事業に経営資源を集中。
  3. “2025年効果”の演出
    • Yang Hyun-sukエグゼクティブプロデューサーは「2025年を再編効果が結実する元年」と明言。既存IPの持続可能性を高めると同時に、新IP開発にスピード感を加速すると表明しています。

影響と今後の展望

  • アーティスト:俳優部門終了は声優執事や俳優枠損失を意味する一方、音楽アーティストへの投資リソースが増大。Blackpinkの新ツアーやBabyMonster/TREASUREの世界展開が後押しされる見込み。
  • ファン・市場:株価は発表直後に小幅調整したものの、長期的には音楽IP強化への期待が高まる可能性。
  • 競合他社:SM・JYPは多角経営を維持する中、YGの“選択と集中”戦略が新潮流を生むか注目。
  • 次の焦点
    1. Studio Flex売却の完了・売却額
    2. 2025年以降の社内プロデューサー制作リリース本数
    3. 新IPデビューのスピード感とマーケット反応

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